『ルフィの仲間力』読んだよ羽山です。
昔からさ、そういう本好きみたいなんだよね。
この間もスラムダンクに学ぶ何とか、とか読んだし。
小学校の時くらいには金田一少年の推理ミスとか読んでた。
とかく、漫画が好き。
漫画にまつわるものが大好き。
言葉も、漫画で覚えていったという自負がある程に。
今日は『ルフィの仲間力』を読んで、私が思ったことを率直に書きたいと思います!!(話がぶれない為に最初に言っておく)
内容としては、ワンピースの登場人物たちの名台詞や名シーンを振り返りながら、
「ルフィのように生きる」にはどうすれば、どうあれば良いのかを解説している本です。
ルフィのように生きるとは、海賊になるとか、海賊王を目指すとかそういうことじゃなくて、
信頼しあえる、ともに夢に向かって歩んでいける「仲間」を得て、目標達成のために生きるということです。
まぁねー、今時息子に「海賊王になりたい」とか言われたら、そりゃ母さんは「もう〇〇君は漫画ばっかり読んで!!勉強しなさい!!」としか言いようがありませんものね。
私は、ワンピースほどの国民的漫画の主人公ともなると、やはり時代が反映されたヒーロー像を背負ってしかるべきだと思うのです。
いや、むしろ、時代に即したヒーロー像が反映されているからこそ、人気が出て国民的漫画になったのではないかと。
こう考えると卵が先か鶏が先かみたいな話になりそうですが。
著者が言う、漫画の登場人物たちの関係性の説明は非常に興味深かった。
ドラゴンボールと比較して、行動の単位の集合体が
DBでは家族、一方ワンピでは仲間。
敵は
DBでは家族を脅かすもの、ワンピでは仲間との関係を断ち切る悪意。
そして舞台は
DBでは一つの場所、ワンピでは次々と移り変わっていく。
ドラゴンボールはこれまた多くの少年たちの人気を得て、週刊少年ジャンプの一時代を築き上げたモンスター漫画。
ここにも一つのヒーロー像を見てとれると思う。
この本の中では取り上げられなかった、スラムダンクも一時代築いた名作だと思う。
DBと連載時期は一部かぶっているが、スラムダンク連載が終わってからワンピというモンスター漫画が登場したあたり、
週刊少年ジャンプは、いや、集英社は何か持ってる出版社なんだろうな~と個人的には思ってる。
ここで、DBの孫悟空、スラムダンクの桜木花道、そしてワンピースのルフィがそれぞれ違ったヒーロー像を描いていたら、
文句なしに「ヒーロー像の変遷」から当時の社会状況とかを読みとったり比較したりして分析すると面白そうなんだけど、
ぶっちゃけ全員大体一緒。
自分の弱点に対し素直で、周りの友人や大人たちを巻き込んでレベルアップしていき、ライバル意識も強い。
ただそれぞれの作品の強調しているポイントは様々。
DBは何と言っても修行。
精神と時の部屋はおそらくDBを知ってる人なら一度は入りたいと思ったことがあるかっこうの修行場じゃないかな。
DBに関しては非常にうろ覚えな私が、DBに関して真っ先に思い出すのは修行シーンの長さと過酷さ。
重力とかまで調整して、究極の負荷トレーニングをしてただろう。
ライバルの富士額でさえ。
でも三つの作品の中で比べるとしたら、圧倒的に「修行」描写がしっかりして、「強くなっていく過程」を描いている作品だと思う。
スラムダンクはライバルが一つのテーマだったと思う。
「こいつには負けたくない」みたいな、そういう魂の怒号のぶつかり合い、みたいなのが少年の胸を、というか私の胸を熱くさせ、号泣しながら読んでたことを割とはっきり覚えてる。
練習描写もある程度為され、私の中では非常にバランスのとれた作品だと思ってる。
ちなみに私は田岡監督の男気シーンと豊玉戦が大好き。
これらに対し、ワンピースは、ぶっちゃけ修行シーンなんてほぼ皆無だし(ゾロはチョコチョコやってるし、扉絵シリーズではあったかもしれないけど)、
スラムダンクほどしつこいまでのライバル意識の描写はない。
私はルフィがギアセカンド、ギアサードを出してきた時は「こいつ、いつの間にこんな強く・・・・・・」みたいな、
少年漫画には定番の「登場時強いけど割と早い段階で主人公に克服される雑魚」のセリフを素で頭に浮かべました。
ここまで修行シーンのないバトル漫画はもういっそ新しいと思う。
ゾロとルフィ、ゾロとサンジなど、ライバルキャラの存在は確かにあるけど、それはワンピースの中ではメインではない感じがします。
いうなれば、カレーにおける福神漬け。
無ければ無いで、まあ別に、って感じですが、あったらテンションあがるよねーみたいな。
ではワンピースはどこにメインを持ってきてるのか。
それはルフィの人間的でかさの描写だと思う。
主人公の人間的でかさで言うと、悟空より花道より、ルフィだと思うんだよね。
だからこそ、「仲間力」という言葉で、著者は語りたかったんだと思うし、逆に「仲間力」を語るにはワンピースを選ばざるを得なかったんだと思う。
違う見かたで考えると、これら三作品がなぜ人気が出たのか、を考えたとき、上記のようなものがそれぞれの時代の人々に響いたんだとしたら、
そこに、その時代の少年、若者、大人たちの求めるヒーロー像、ひいては憧れや希望があり、
そこからその時代を読み解くこともできるんじゃないかと思う。
もう何か疲れてきたからまとめに入るけど、
ワンピースが超もてはやされる今、人は自分が「でかい人間になりたい」と思っているのかもしれないし、
自分の周りには「でかい人にいてほしい」と思っているのかもしれない。
要は、今の時代、器が重要視される時代何じゃないか、と私は思いました。(あれ、作文?)
余談だけど、ルフィの仲間力、ナルトに置き換えても十分いけるんじゃないかと思う。
だってナルトもルフィと似たようなもんだし。
ただ、ワンピよりもどちらかといえばDB寄りかな。
DBとは違った見方で、「家族」や「血筋」に切り込んだ作品だと思う。
DBとナルトを比較しても面白いかもしれない。
あーだこーだと偉そうにダラダラ書いたけどさ、全部週刊少年ジャンプの漫画じゃん。
そりゃ全体通して根底には友情+努力=勝利の方程式が無条件採用なわけだから、
そんなに大きくヒーロー像が変遷するわけないんだよね。
ジャンプの人気漫画と、それらを読むターゲット層の見ていた戦隊ヒーローにおけるヒーロー像の変遷とかをたどると、
面白そうだな~・・・・・・
どんどんオタクになるな私。
オタクは語りたいんだよね~